お部屋探しをする中で、「木造」「鉄骨造」「コンクリート造」などの用語を目にしたことはありませんか?
これは建物の構造を表す言葉で、お部屋の耐久性や防音性、通気性に大きく影響するので、賃貸物件を選ぶ際に知っておきたい情報の1つです。
建物の構造には様々な種類がありますが、家賃を安く抑えたい方におすすめなのが「木造」の物件です。
しかし、木造アパートには「寒そう」「音漏れが心配」など、ネガティブなイメージがあることも事実。
入居後に後悔しないためにも、木造アパートのデメリットは事前に把握しておきたいですよね。
そこで今回は、木造アパートのメリット・デメリットについて詳しく解説します。
目次
木造アパートと聞くと、ネガティブなイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれませんが、木造アパートの中には、メリット豊富でお得な物件もたくさんあります。
「木造」というだけで物件選びの候補から外してしまうのは、少しだけもったいないかもしれません。
自分にぴったりのお得な物件を探すためには、木造アパートのメリット・デメリットをきちんと把握しておくことが重要です。
事前にデメリットを押さえておくことで、内見の際にチェックしたり、入居前に対策を立てたりすることができます。
また、木造アパートのメリットを知ることで、先入観やイメージに左右されず、自分にぴったりの物件を探すことができます。
木造アパートのデメリットを把握しておくことで、物件選びの参考にしたり、あらかじめ対策を立てておいたりすることができます。
また、実際の住み心地を想像しやすくなるので、入居後の思わぬトラブルを防ぐことができます。
木造アパートは、鉄骨造やコンクリート造の建物と比べ、防音性が低いという特徴があります。
そのため、物件によっては、近くの部屋の生活音が聞こえてくることも。
ただし、防音性に関するデメリットは、すべての木造アパートに当てはまるわけではありません。
部屋の間取りや使用する建材、周辺環境によっては、騒音や音漏れがあまり気にならない場合もあります。
例えば、隣の部屋と生活スペースが隣接しない物件は、一般的な木造アパートに比べ、生活音が聞こえにくいという特徴があります。
防音性が気になる方は、部屋の間取りを確認し、居間のまわりに水回りや収納スペースがある物件を選ぶといいでしょう。
他にも、壁材に遮音材を使用している物件や窓枠に遮音性が高いサッシを使用している物件は、防音性が高く、騒音や音漏れなどが心配な方にはおすすめです。
木造アパートのデメリットとして、気密性が低く、エアコンが効きにくいことが挙げられます。
木造の建物は、通気性をよくするため、柱や壁の間に隙間があります。
そのため、エアコンが効きにくく、鉄骨造やコンクリート造の建物と比べ、温度調節が難しいというデメリットがあります。
ただし、通気性がよいため、湿気や熱が部屋にこもりにくく、夏の暑い時期でも比較的涼しく感じられます。
木造アパートは、柱や壁の間に隙間があるため鉄骨造やコンクリート造の建物と比べ、害虫の発生リスクが高いというデメリットがあります。
特にゴミ置き場が近い部屋は、隙間や排水溝からゴキブリが侵入してくることも。
しかし、バルサンを焚いたり、毒餌を置いたりするなど、あらかじめ対策を立てておくことで、害虫の発生リスクを下げることができます。
また、玄関や窓の隙間をテープで密閉したり、生ゴミを部屋に溜めないようにするなど、害虫の侵入を防ぐことも重要です。
1981年6月以前の木造アパートは、旧耐震基準のもと建てられているため、耐震性が低い可能性があります。
旧耐震基準は「震度5程度の地震で倒壊しない」という基準でしたが、改定後の新耐震基準では「震度6強から7までの地震で倒壊しない」という基準に変更されています。
耐震性が気になる方には、1981年6月以降に建てられた物件がおすすめです。
また、2000年6月には、木造建築物の耐震基準を見直す法改正がおこなわれています。
より耐震性に優れた物件を探している場合は、2000年6月以降に建てられた物件を選ぶとよいでしょう。
ここまで、木造アパートのデメリットについてご紹介してきましたが、木造アパートにはメリットがたくさんあります。
木造アパートのメリットを把握することで、お部屋探しの選択肢を広げ、自分にぴったりのお得な物件を探すことができます。
木造アパートの中には、木造のネガティブなイメージとはかけ離れた物件もたくさんあるので、「木造」というだけで候補から外してしまうのは、もったいないかもしれません。
木造アパートの最大のメリットは、ずばり「家賃が安いこと」です。
木造アパートは、鉄骨造やコンクリート造の建物よりも建設コストが安いため、家賃が安い傾向にあります。
月々の家賃が安いため、家賃をもとに算出される敷金・礼金なども抑えることができます。
そのため、月々の家賃はもちろん、賃貸契約時にかかる初期費用も安く抑えることができます。
木造アパートは、柱や壁に隙間をあけて建てられているので、通気性がよく、湿気や熱が部屋にこもりにくいという特徴があります。 そのため、夏の暑い時期でも比較的涼しく過ごすことができます。
また、木は水分を吸収する特性があるため、梅雨や冬の時期でも結露が発生しにくいというメリットがあります。
鉄骨造やコンクリート造の建物は、天井や壁に梁や柱の凹凸があります。
これに対し、木造アパートの部屋は、梁や柱が出ていないため、空間を広く使うことができます。
また、梁や柱などの出っ張りがないため、家具などのレイアウトがしやすいというメリットもあります。
耐震基準の改正や建築技術の進化により、最近では耐久性・耐震性に優れた物件がたくさんあります。
現在の耐震基準が制定された1981年6月以降に建てられた木造アパートは、従来の木造アパートに比べて耐震性が優れているという特徴があります。
また、2000年6月の法改正では、従来の耐震基準に加えてより詳細な規定が定められました。
そのため、木造アパートの耐震性に不安がある方には、2000年6月以降に建てられた木造アパートがおすすめです。
木造アパートの中には、人気のリノベーション・リフォーム物件もたくさんあります。
リノベーション・リフォーム物件は、新築・築浅物件よりも安く、デザインや間取りの自由度が高いことから、近年、若者を中心に高い人気を誇っています。
また、築年数が古い建物でもリノベーション物件であれば、耐震工事がおこなわれている場合が多いので耐震性の面でも安心です。
最近では、木造の古民家をリノベーションした物件やおしゃれなデザイナーズ物件も人気です。
リノベーション・リフォームされた木造アパートは、「家賃は安く抑えたいけれど、おしゃれな部屋に住みたい!」という方にぴったりの優良物件です。
木造アパートのデメリットをきちんと把握しておくことで、事前に対策を立てて入居後の思わぬトラブルを防ぐことができます。
騒音や音漏れ、建物の耐久性など、木造アパートのデメリットが気になる場合は内見の際にチェックしておくと安心です。
ネガティブなイメージがある木造アパートですが、実はメリット豊富で掘り出し物のお得な物件もたくさんあります。
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