賃貸契約時に敷金という言葉を目にする方も多いと思います。
最近では敷金が掛からない物件がある一方で、敷金はあったほうがいいと考えている方も多いです。
そこで今回の記事では、敷金の仕組み・相場や敷金はあったほうがいいのかどうかについて解説します。
敷金以外に掛かる賃貸契約時の初期費用についても紹介しているため、興味のある方は併せてご確認ください。
目次
敷金とは、家を貸して頂く大家さんに一時的に預けるお金を指します。
賃貸契約時に預けたお金は、退去時の原状回復費用としてクリーニング代などに充てられます。
また、原状回復を行った後に余ったお金は原則として入居者に返金されます。
敷金は原状回復費用の担保だけではなく、家賃の滞納があった際の担保にもなっていることが多いです。
そのため、敷金は家賃を元に金額が定められていることが多く、相場は家賃の1₋2ヵ月分とされています。
最近では敷金ゼロの物件が増加傾向にあります。
この項目では、敷金が掛からない物件がある理由について解説します。
敷金が掛からない物件は、他の賃貸物件との差別化を目的としていることが多いです。
日本では人口減少によって空き家が増えている傾向があり、入居のハードルを下げるために敷金ゼロの物件が増えています。
引っ越しは、学校や仕事などの関係で引っ越しを行う人が多い3月から4月が繁忙期とされています。
そのため、繁忙期以外で退去者が発生すると次の繁忙期まで空室となってしまうことも多いです。
引っ越し閑散期の対策として、敷金をゼロにすることで新たな入居者を募っています。
築年数や駅からの距離などの条件が悪い物件は空室が続きやすいです。
それらの悪い条件を補うために、敷金をゼロにしている物件が多いです。
敷金は、クリーニング代などの退去時の原状回復費用に充てることを目的としています。
そのため、賃貸契約によっては原状回復費用を賃貸契約の初期費用として支払うのではなく、退去時に後から支払う形式を取っていることもあり、結果として敷金がゼロになっているケースが多いです。
敷金が掛からない物件の大きなメリットは、初期費用の負担が小さくなることです。
引っ越しをする際には、敷金だけでなく様々な初期費用が掛かります。
そのため、家賃の1₋2ヵ月分の支払が必要とされている敷金が掛からないことは、初期費用の大幅な削減となります。
敷金がある物件とない物件ではどちらの方が良いのでしょうか。
この項目では、敷金はあったほうが良いかどうか解説します。
敷金の仕組みについては事前に理解をしておきましょう。
敷金は退去時のクリーニング代や修繕費などの原状回復費用に充てられます。
余ったお金については入居者に返金されるため、決して無駄な費用ではありません。
敷金ゼロの物件は、退去時の原状回復費用としてまとまったお金が必要になる可能性があります。
通常は事前に支払っている敷金から原状回復費用が差し引かれる一方で、敷金を支払っていない場合は退去時にクリーニング代や修繕費などを全額支払います。
そのため、初期費用を抑えることができても最終的には同額のお金が必要になる可能性が高いです。
敷金ゼロの物件は、物件の条件の悪さを補うために設けられていることが多いです。
そのため、物件が古いことや駅からの距離が遠いこと、エリア自体の人気がないなどのマイナス要素を持っていることもあります。
また、敷金をゼロにする代わりに家賃を割高にしていることもあり、トータルで掛かるお金が増えてしまうという可能性があります。
賃貸契約には、敷金以外に様々な初期費用が掛かります。
この項目では、敷金以外に掛かる初期費用についてご紹介します。
また、下記の記事では一人暮らしの初期費用に焦点を当てて、賃貸契約・引っ越し・家具や家電などに掛かる費用ついて詳しくご紹介しています。
初期費用を安くする方法についても解説しているので、興味のある方は是非併せてご確認ください。
礼金とは物件を貸して頂くお礼として大家さんに支払うお金です。
敷金のように退去時に返金されることはなく、家賃の1ヵ月分に設定されていることが多いです。
また、敷金をゼロにしている物件では礼金をゼロにしていることも多く、そのような物件はゼロゼロ物件とも呼ばれています。
仲介手数料は、賃貸契約の仲介となった不動産会社に支払う紹介料です。
仲介手数料は家賃の1ヵ月分を支払うことが一般的です。
また、不動産会社の中には他との差別化のために、仲介手数料を家賃の半分またはゼロに設定している会社もあります。
初期費用として仲介手数料を抑えたいという方は事前によく確認するようにしましょう。
前家賃とは、賃貸契約の際にあらかじめ支払う翌月の家賃を指します。
一般的に賃貸契約の際には入居月と翌月の家賃を払うことが多く、月の途中で入居する場合は入居付きの家賃が日割りで計算されます。
前家賃は一般的に家賃の滞納があった際の担保とされています。
賃貸契約の際には、前の入居者が同じ鍵を持っていることを防ぐために鍵の交換を行います。
鍵の交換費用は入居者が負担することが一般的である一方、契約によっては大家さんが負担することもあります。
費用は鍵の数や防犯性能によって異なるものの、約2万円が相場とされています。
火災保険は、万が一火災に遭った時のために加入している必要があります。
賃貸契約時に他の費用と同時に支払うことが多く、費用は保険会社によって異なるものの年間で1₋2万円が相場とされています。
初期費用をできるだけ安くしたいと考えている方は、家賃の安い物件を選ぶことをおすすめします。
初期費用に含まれる敷金・礼金や仲介手数料などは家賃を元に支払う金額が設定されています。
また、入居後も固定費として毎月家賃が掛かるため、家賃の安い物件を選ぶことは大きな節約になります。
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今回の記事では、敷金の仕組み・相場や敷金はあったほうがいいのかどうかについて解説しました。
敷金は退去時の原状回復に充てられる費用であり、余った場合は退去時に返金されます。
敷金が掛からない物件は、退去時の原状回復費用としてまとまったお金が必要になることもあるため、賃貸契約の際には契約内容をよく確認しましょう。
賃貸契約の初期費用は家賃を元に設定されている項目が多いため、初期費用をできるだけ抑えたい方は、家賃の安い物件を選ぶことをおすすめします。
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