ペット不可の賃貸でのペット飼育がバレた際の違約金や原状回復費用の相場

近年は、犬や猫、うさぎなどのペットと一緒に暮らすことを希望する人が増え、ペットと暮らせる物件の需要は高まりつつあります。

しかし、ペットの飼育が可能な物件は家賃相場が高いということもあり、なかなか希望に合ったお部屋が見つからない方も多くいらっしゃいます。

とはいえ、ペットの飼育が認められていない物件で隠れてペットを飼育することは違法行為にあたります。

発覚した場合、違約金と壁紙の張り替え等の原状回復費用を請求された上で、すぐに退去しなければならなくなります。

今回は、実際にペットの飼育が発覚した場合の違約金や原状回復費用の相場を詳しく解説していきます。

ペットと暮らせるお部屋をお探しの方は、ぜひ部屋まるペットにご相談ください。
家賃6万円以下の物件を中心に取り扱っているので、できるだけ費用を抑えながらペットと暮らしたい方にぴったりの物件も豊富にご用意しております。

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1 ペット禁止の賃貸で飼育がバレたらどうなるのか
2 【ケース別】ペットに関する違約金の相場
- 2.1 ペット禁止の賃貸でペットを飼育した場合の違約金相場
- 2.2 破損・汚損の状況に応じて原状回復費用が加算される
3 ペットと暮らすなら飼育が認められた物件を探すのが大切
4 ペットと暮らす賃貸物件を探すポイント
5 【まとめ】ペット不可の物件で隠れて飼育した場合は違約金と原状回復費用がかかる

ペット禁止の賃貸で飼育がバレたらどうなるのか

賃貸物件の中にはペットの飼育が禁止されている物件が非常に多くあります。

この項目ではペットを隠れて飼育していたことが発覚した際に、どのような法的措置が取られるのか詳しく解説します。

賃貸契約書の記載によって対応が変わる

ペット禁止物件において隠れてペットを飼育していたことが発覚した場合の対処は、賃貸契約に関する書類の記載事項によって変わります。

例えば、「違約金支払いの上即刻退去」と明記されている場合は、飼育が発覚した際にその物件を退去しなくてはいけません。

多くの場合、大家さんなどの物件の所有者が設けた期日までに退去を命じられるため、短期間で次の物件を探し、引越しを済ませることになります。

また、強制退去については記載がなくとも違約金の支払いについて明記されているケースが多いです。
支払う金額については明記されている場合と、建物の破損・汚損状況ごとに変動する場合があります。

物件を借りる際は、以上のような契約違反に対する罰則についても合意の上で契約を結んでいるため、原則として退去や違約金の支払いに応じる必要があります。

稀に違約金の支払いを求められないケースもありますが、基本的には違約金が発生します。

違約金と原状回復費用をセットで請求されるケースが多い

違約金が発生した場合、原状回復費用をセットで請求されるケースが多いです。

原状回復費用とは物件を入居前の状態に戻すためにかかる費用です。

ペットの種類にもよりますが、壁紙や床に引っ掻き傷がついてしまったり、ペット特有の臭いが部屋に染み付いてしまうことも多いです。

概算ではありますがフローリングの補修であれば6畳で10〜18万円、壁紙の張り替えは6畳で4〜6.5万円程度がかかり、他にも柱の修繕や臭い取りなどを合わせると決して安くはない費用が発生します。

破損・汚損に対する原状回復費用はほぼ確実に請求される

違約金については支払いを求められないケースもありますが、破損や汚損の原状回復費用に関しては、請求されるケースが大半です。

また、ペットの飼育が認められている物件においても、修繕が必要であると判断されれば、退去時に原状回復費用の請求が発生します。

飼育禁止の物件の場合は臭いや傷のチェックが厳しく、クリーニングが徹底される意味でも原状回復費用が高額になるためリスクが非常に高いです。

【ケース別】ペットに関する違約金の相場

ペット不可の物件で隠れてペットを飼育していた場合に発生する違約金の相場や、原状回復にかかる費用を詳しく解説します。

ペット禁止の賃貸でペットを飼育した場合の違約金相場

ペットを隠れて飼育した場合の違約金は、その物件の家賃1〜3ヶ月分が相場とされています。

東京都内の一人暮らし用物件の家賃相場は8万円前後ですので、違約金として家賃3ヶ月分を支払う場合、24万円程度の費用が発生することになります。

破損・汚損の状況に応じて原状回復費用が加算される

原状回復をおこなう基準は大家さんや不動産会社によって異なるため、ある程度の目安はありますが、修繕費用は各自の裁量ということになります。

では、参考として修繕費の目安をご紹介します。

壁紙（クロス）の張り替え

ペットを飼育する中で爪で引っ掻いてしまったり、排泄物でシミや汚れがついてしまったりなどの理由から壁紙を破損・汚損するケースは多いです。

また、壁紙の張り替えはキッチン、トイレなどの部屋単位でおこなうケースと、特定の範囲のみを張り替えるケースがあります。

先ほど前述した6畳の部屋の壁紙を張り替える場合も含めたケース別の費用目安は1平方メートルあたり750〜1,500円程度が相場です。

なお、使用している壁紙の材質ごとに費用が異なるため、同じ張り替え面積でも場所によって費用が以下のように異なります。

・6畳：4～6.5万円程度・8畳：4.5〜7.5.5万円程度・洗面所：4万円前後・キッチン：4万円前後・トイレ：1〜3万円

畳の修繕

和室のある物件では、ペットの爪や排泄物などで畳についても原状回復が必要なケースは多いです。

費用は畳のグレードにもよりますが、一畳あたり安価なもので4000円、高価なものでは3万5000円〜4万円程度が目安です。

仮に6畳の畳を全て新しいものに交換する場合、2万4000〜24万円の費用になります。

柱の修繕

柱も同じく傷や汚損が発生する可能性が高い場所です。

壁紙や畳のように新しいものに交換するケースもありますが、部分的な補修のみで済むケースも少なくありません。

また、新品に交換する場合は1〜6万円、部分補修の場合は5〜10万円程度が目安になります。

消臭

ペットと暮らすと特有の臭いが壁紙やフローリングに染み付いてしまうケースも少なくありません。
原状回復の一環としてペットに特化した消臭剤を使用することも多いです。

ペット臭に対応した消臭は、通常のハウスクリーニングにおける消臭よりも価格が上がるので注意が必要です。

また、消臭剤を使っても臭いが取れない場合、床や壁紙を全て張り替える必要があり、室内全ての床と壁紙を張り替えると40万円前後の費用が発生します。

費用相場は面積ごとによって異なっており、以下のような価格が目安です。

・6畳：1〜1万5000円・8畳：2〜3万円・8〜15畳：4〜6万円

ペットと暮らすなら飼育が認められた物件を探すのが大切

お伝えしてきた通り、ペットの飼育が認められていない物件で隠れてペットを飼育していた場合、数十万円単位の費用を支払う必要があります。

また、加えて退去の準備と次の物件探し、引越しを短期間でおこなうため、金銭面だけでなく精神的・体力的な負担は計り知れません。

現状として飼育の認められている物件は少ない傾向にあって家賃相場も高騰しておりますが、ペットと一緒に暮らすならば、きちんと飼育が許可された物件を選ぶことを強くおすすめします。

ペットと暮らす賃貸物件を探すポイント

ペットと暮らすことができる物件は、通常の物件よりも数が少なく場合によっては争奪戦になることもあります。

そのため、大切なペットと暮らせる物件探しにお悩みの方も多いです。
そこで、ペットと暮らせる物件を探すポイントをまとめて解説します。

ペットと暮らせる物件に特化した不動産会社を利用する

ペットと暮らせる物件に特化した不動産会社を利用することで、複数の物件を比較しながら最適な物件を探すことができます。

ペット可の物件は比較対象が少なく、相場が分かりにくいと感じる方も多いです。

そのため、ペットの飼育が認められた物件に特化している不動産会社を利用することで、豊富な選択肢の中から効率よくお部屋探しが可能です。

可能な限り家賃を抑えられるペット可の物件をお探しの方は、ぜひ部屋まるペットをご利用ください。

部屋まるペット家賃6万円以内でなおかつペットと暮らせる物件を中心に取り扱っています。
ペットと暮らす上でどのような間取り・設備が役立つのかなど、ペットと暮らせる物件ならではのチェックポイントもご紹介しているので、お部屋探しに不慣れな方でも安心です。

興味をお持ちの方は、ぜひこちらからどのような物件があるかご参照ください。
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ペットと暮らせる賃貸の種類を理解する

ペットOKの賃貸物件は「ペット可賃貸物件」「ペット共生型物件」「ペット相談可物件」という3つのジャンルに分かれています。

ペット可賃貸物件は、最もイメージしやすい形であり、ペットの飼育が認められている通常の賃貸物件を指します。

対してペット共生型物件は、ペットと暮らすことを前提として設計された物件のため、散歩後に足を洗える水道などペットとの暮らしを快適にする設備が整えられていることが多いです。

ペット相談可物件は、入居前に大家さんや管理会社に飼育したいペットの種類や数を相談し、許可をもらった上でペットと入居するスタイルの物件です。

物件を探す際に目にする機会も多いため、ジャンルの違いを理解しておくことで、スムーズなお部屋探しにつながります。

保険に加入しておくと原状回復の負担が和らぐ

ペットOKの物件であっても、退去時に今回お伝えしたような原状回復の費用が発生します。
費用を少しでも抑える方法として、保険に加入される方も少なくありません。

基本的にペットによる傷や汚れは火災保険の対象外なので、近年増えているペットによる破損・汚損に対応した保険や、家財保険などに適宜加入することをおすすめします。

こちらの記事でペットを賃貸物件で飼育する際の保険について詳しく解説しているので、ぜひ合わせてご一読ください。
▶︎ペットによる傷や汚れをカバーする保険はある？賃貸の原状回復の基準と相場

【まとめ】ペット不可の物件で隠れて飼育した場合は違約金と原状回復費用がかかる

ペットを隠れて飼育していた場合、違約金と原状回復費用がセットで請求されることが一般的です。

違約金は家賃1〜3ヶ月分が相場となっており、20万円以上のお金が必要になるケースも十分考えられます。

また原状回復費用も非常に高額になるケースが多く、壁紙やフローリング、畳などを修繕するために数十万円が請求される可能性があります。

また、引越しの費用や次の物件の契約費用などでもお金が必要になるため、金銭的にも精神的にも負担は計り知れません。

ルールを守るという意味、そして金銭面や精神面においてご自身の負担になることからも、ペットを飼育したいのであれば必ず飼育が認められた物件を探すことが重要です。

ペットとくらす物件をお探しの方は、ぜひ部屋まるペットにご相談ください。
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