賃貸物件でペットを飼育したいとお考えの方は多くいらっしゃいますが、ペットの飼育が認められているかどうかは物件によって異なります。
書類を調べたが、ペットについての記載がないといったお悩みを持つ方もいらっしゃると思います。
また、そもそも現在のお住まいや引越し先として気になっている物件で、ペットが飼えるかどうかを調べる方法が分からないという声も伺います。
そこで今回は、ペットの飼育可否の調べ方や、賃貸物件でも飼育できる可能性の高いペットの種類について解説します。
目次
賃貸物件でペットを飼育できるかどうか確認する方法をご紹介します。
基本的にペットにまつわる規定が記載されているのは、賃貸契約を結んだ際に「重要事項説明書」「賃貸借契約書」という2つの書類のいずれかです。
まずはこれらの書類をご用意ください。
大抵の物件の場合、ペットの飼育可否については「賃貸借契約書」に記載されています。
まずはこちらの書類を読み、ペットについての記載があるか確認します。
特によくあるケースとして、「禁止又は制限される行為」という欄にペット飼育の可否が記載されていることが多いです。
また、ペットOKと銘打たれている物件についても、具体的に許可されているペットの種類や頭数は物件ごとに異なります。
チェックする際は「どのようなペットなら認められているか」という部分まできちんと確認しましょう。
また、こちらの書類に記載がなければ重要事項説明書をご確認ください。
ペット飼育に関する記載方法は不動産会社や大家さんによって異なりますが、一般的な傾向としては「一般禁止型」「部分禁止型」「記載なし」の3パターンに分類されます。
それでは各項目について解説していきます。
一般禁止型とは、ペットの飼育を全面的に禁止している場合を指します。
このような物件の場合、ペットの種類や頭数に関係なく飼育することができないのでご注意ください。
また、ハムスターなどの鳴かない小動物や魚、亀などの場合は原則としては飼育が不可能ですが、物件によっては許可が降りる場合があるため不動産会社か大家さんに相談することをおすすめします。
部分禁止型とは、「小型犬1頭までは可」など一部のペットの飼育は認められているものの、条件に当てはまらない動物に関しては禁止されているケースです。
このケースに多いのは、大型犬や多頭飼育を禁止している物件です。
自分のペットが部分禁止型に当てはまるか判断が難しい場合は、大家さんに直接聞いてみることで判断を仰ぎましょう。
中にはペットに関して一切の記載がない物件もあります。
ただし、禁止と書いていないから飼育しても大丈夫というわけではなく、許可と明記されていないなら飼育NGという認識が一般的です。
賃貸契約書や重要事項説明書にペットに関する記載が一切なかった場合は、まずは不動産会社に問い合わせてみることが好ましいです。
稀に頭数や種類によってはペットの飼育が許可されるケースもあるため、確認するだけでも飼育可能物件を見つけられる確率が上がります。
ペット禁止の物件でも飼育許可がおりやすいペットの種類をご紹介します。
ここで紹介するのは一般的な例のため、厳密にどの動物なら飼育できるかは物件ごとに異なります。
なお、こちらの記事ではより詳しくペットの種類ごとに飼育可否の傾向を解説しているので、興味をお持ちの方は合わせてこちらもご参照ください。
▶︎ペットOK賃貸で飼えるペットはどこまで?ペット不可でも飼える種類とは
ペット不可の物件で飼育が認められないペットとして、犬や猫などの比較的サイズの大きな獣類を想像される方も多いかもしれません。
しかし、ペット飼育不可の物件で交渉許可が降りづらい生き物の共通点は、人間や住居にとって危険な生き物であるか、また管理者や近隣住民に迷惑をかける恐れがあるかといった点が挙げられます。
例えば、毒を持った生物や、人間に怪我をさせる恐れのある生き物は飼育が認められないことがほとんどです。
危険な生き物の場合そもそも飼育すること自体に国の許可が必要なケースも多く、ペットOKの物件でも飼育できない可能性が高いです。
また、鳴き声が非常に大きい生物や、室内や物件の敷地内を破損・汚損させる可能性が高い生き物も許可が降りにくいです。
例えばインコや文鳥などの鳥類についても、物件によって判断基準が分かれます。
他にも小型犬は飼育できても猫は不可という物件が一定数ある背景には、猫の場合爪研ぎによって室内が破損する可能性が高い理由があります。
以上のような動物は、交渉しても飼育許可が降りる可能性が低いため、ペットOKの物件を中心にお部屋探しをすることをおすすめします。
ペット禁止の物件でも飼育許可がおりやすい生き物の特徴のひとつに、鳴き声が静かという点が挙げられます。
例えばハムスターやハリネズミなどの齧歯類は、犬や猫などと比べて騒音トラブルの危険性が少なく、また散歩などで部屋の外に連れ出す機会も少ないため許可が降りやすいです。
また、同様に熱帯魚や金魚などの魚や、亀やトカゲといったペットも同じ理由で許可が降りる可能性が高いです。
ただし、これらの水槽が必要になる生き物の場合、水漏れなどによってトラブルにつながる危険性があるとして禁止している物件もあるためご注意ください。
クワガタやカブトムシなど昆虫類も飼育できる物件は比較的多いです。
ただし、コオロギや鈴虫といった鳴き声が大きい虫には注意が必要です。
また、小さな昆虫の場合は脱走し近隣住民の住居やベランダ栽培に侵入する可能性も考慮が必要です。
特にベランダなどで家庭菜園をする家庭は多く、昆虫が誤って侵入し草木に被害が出てしまうとトラブルに発展する恐れがあるため注意が必要です。
補足として、線引きが非常に難しいところではありますが、世間一般的に害虫と認識されている虫についても飼育は避けた方が好ましいです。
ペットの飼育が禁止されている物件でこっそり隠れて飼育することは絶対にしてはいけません。
これは賃貸契約書の内容に違反する行為にあたります。
多くの不動産会社は違約金を明記しているため、居住者はその支払いの義務を負っています。
また同じマンション内に動物に関するアレルギーをお持ちの方がいた場合、健康被害を引き起こしてしまう可能性もあります。
アレルギー反応や騒音、臭いなど近隣の方とトラブルになった際には裁判につながる可能性があるため、未然に防止する意味も含め、認められた範囲内でペットの飼育を考えることが大切です。
あくまでも可能性があるという程度に留まりますが、不動産会社や大家さんと交渉することでペットの飼育が認められるケースがあります。
ペットの飼育を認めてもらえる可能性が高いのは、築年数が長い物件や駅から距離のある物件などです。
特に空室の状態が長く続いている物件の場合は、可能性は比較的高いです。
とはいえ可能性という程度なので、まずは不動産会社の担当者の方に相談することが先決です。
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ペットの飼育可否については基本的に賃貸契約書や重要事項説明書に記載がありますが、稀に言及されていないケースがあります。
しかしながら、「禁止と書いていないからOK」という解釈ではなく、「ペットOKと書かれていないからNG」と考えるのが一般的です。
物件によっては不動産会社や大家さんに相談することで飼育許可がおりる可能性もあるので、こっそり隠れて飼育するのではなく、きちんと許可を申請することが重要です。
また、ペット不可の物件で隠れて飼育するのは契約違反であり、違約金の支払い義務が発生します。
ペットを飼育したい場合は必ずペットの種類ごとにルールを確認した上で、問題なく飼育できる物件を探すことが大切です。
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