賃貸物件の退去費用にペットの匂いは影響しているのでしょうか。
賃貸にペットと一緒に住みたいと考えているものの、ペットの影響で退去時に高額な費用が掛かるのではないかと心配に感じている方も多いと思います。
また、賃貸退去時の原状回復費用の負担に関してトラブルが起こりやすいため、できるだけペットの匂いは抑えられるようにしましょう。
そこで今回の記事では、賃貸物件の退去時にペットの匂いに掛かる費用や匂いの対策についてご紹介します。
目次
賃貸物件でペットと一緒に住むことは可能なのでしょうか。
この項目では、ペットと一緒に住める物件の種類についてご紹介します。
ペット可物件とは大家さんがペットの飼育を許可している物件です。
しかし、全てのペットの飼育が認められている訳ではなく、ペットの大きさや飼育するペットの数に制限が設けられている可能性があるため、あらかじめ確認をしておく必要があります。
ペット相談可物件とは基本的にペットの飼育を想定していないものの、相談をすることによって大家さんが入居の許可を都度判断する物件です。
他の物件との差別化や空室を防ぐためにペット相談可物件にしている大家さんが多いため、最近ではペット相談可物件が徐々に増えています。
ペット共生型物件とはペットとその飼い主を最優先にして設計された物件です。
ペット用の洗い場やドッグランやキャットタワーなどの設備が充実している一方で、ペット可物件やペット相談可物件と比べると家賃が高い傾向にあります。
ペットと一緒に住むことができる賃貸物件は、一般的な賃貸物件と比べて家賃が高く設定されている傾向があります。
また、ペットの飼育による部屋の劣化を考慮して敷金や礼金などの初期費用も上乗せされていることが一般的です。
ペット可物件の家賃や初期費用の上乗せについては以下の記事で詳しくご紹介しています。
ペット可物件に住む際の注意点についても解説しているため、興味のある方は併せてご確認ください。
▶ペット可物件は家賃が上乗せされる?ペット可物件の注意点や探し方を紹介
賃貸物件を退去する際には部屋の劣化に応じて原状回復費用を支払う必要があります。
敷金を支払っている場合は敷金から原状回復費用が支払われ、その差額は返金されます。
ペットを飼っている方は退去後にどのような原状回復が必要なのでしょうか。
この項目では、賃貸退去時にペットの匂いなどで必要な原状回復について解説します。
ペットの排泄物の影響で、部屋に匂いや汚れが生じやすいです。
部屋に残る匂いは賃貸の借主の責任であり、クロス代やハウスクリーニング代やエアコンクリーニング代などが請求される可能性があります。
ペットは爪とぎや壁登りをする傾向があり、壁紙や床材に傷がつきやすいです。
ペットによっては走り回るだけで壁や床に傷が付くため、傷が蓄積するとクロス代などにお金が掛かる可能性があります。
しかし、クロスの張替えについては経年劣化も考慮されており、クロスの張替えのみで匂いの問題が解決する場合は、賃貸に6年間住むことで張替えの負担費用はほとんどないとされています。
キャットタワーや重さのあるゲージを使用することや移動させることによって、床が傷を付けてしまう恐れがあります。
床の傷は賃貸物件の原状回復の項目として頻度が多く、大抵の場合は敷金で原状回復費用は賄うことができます。
ペットの匂いやペットの匂いが染み付いた家の匂いにお悩みをお持ちの方も多いと思います。
ペットの体調管理のためにも、ペットの匂いの原因について理解しておきましょう。
この項目ではペットの匂いの原因について解説します。
特に犬を飼っている方は犬の体臭に注意しましょう。
犬は脂っぽい汗を出すアポクリン汗腺が全身にあります。
汗自体は無臭である一方、皮膚の表面の雑菌によって分解されることで体臭が発生します。
そのため、体毛の多い犬は汗が毛に絡むことで強い体臭の原因となります。
猫は犬と比較すると体臭が発生しづらいです。
しかし、毛の長い猫は湿気で毛が群れてしまうことや、排泄物が肛門周りの毛に付着することで悪臭の原因となる可能性があるため注意が必要です。
体調不良もペットの匂いの原因です。
犬や猫は、歯石が溜まることで雑菌が繁殖して口臭の原因となります。
口臭が強い場合は病気の可能性があるため、病院へ連れて行くことが安心です。
また、消化器系の病気によってトイレから悪臭がする場合もあります。
ペットは室内飼いすることが一般的であるため、トイレも室内で行うことがマナーとなっている傾向があります。
猫の尿などのペットの排泄物は、放置することで強い悪臭の元となるため注意しましょう。
ペットが食べ残した餌や、餌の汚れが付いたお皿から悪臭がする可能性があります。
夏場や梅雨は食べ物が傷みやすいため、ペットの食べ残しによる匂いが気になりやすいです。
元々ペットの餌は独特な匂いをしており、ペットの唾液や飲み水の水分が混ざることで食べ残した餌は一層強い匂いを発します。
ペットを飼うことでさまざまな原因から匂いが発生します。
賃貸でペットを飼う方は、退去時に部屋に残る匂いの影響でハウスクリーニング費用などが掛かる可能性があるため、匂い対策は怠らないようにしましょう。
この項目では、ペットの匂い対策についてご紹介します。
体臭の発生しやすい犬の場合、月に1回の頻度でシャンプーをすることをおすすめします。
難しい方はペット用のウェットティッシュやタオルで体を拭くこともおすすめです。
また、体臭が気になる度にシャンプーをすることは避けましょう。
シャンプーを頻繁にすることで皮脂が過剰に取れてしまい、皮膚の調子が悪くなってしまう恐れがあります。
猫は基本的にシャンプーの必要がありません。
匂いや汚れが気になる場合は、ペット用のウェットティッシュやタオルで体を拭きましょう。
ペットのおもちゃなどのアイテムは月1回を目安に洗うようにしましょう。
仕上げに除菌効果のあるスプレーなどを使用することで、雑菌の繁殖が抑えられ、匂い対策となります。
ペットがトイレを使用した際には、できるだけ早く処理をするようにしましょう。
トイレ周りに汚れが付いている場合は、すぐに掃除をすることが大切です。
最近ではペットの排泄物の匂いを抑える餌も販売されているため、ペットの排泄物の匂いがどうしても気になるという方にはおすすめです。
ペットの口臭やトイレの悪臭は体調不良が関係していることが多いです。
ペットの体調のためにも運動や餌の種類には注意をして、歯磨きもできるだけ毎日するようにしましょう。
また、人の食べ物をむやみに与えることで体調不良を起こす可能性もあるため注意しましょう。
換気の他に脱臭機や空気清浄機を利用して匂い対策をすることもおすすめします。
外の騒音が大きい場合やペットが脱走してしまう可能性がある場合には、換気ではなく脱臭機や空気清浄機を利用するようにしましょう。
匂いの軽減だけではなく、集塵機機能のある機種ではペットの抜け毛を吸い取ることができます。
ペットと住むことができるペット可物件やペット相談可物件などは、どのようにして探せば良いのでしょうか。
この項目では、ペットと住める賃貸の探し方についてご紹介します。
ペットと住める賃貸を探す際には、近くの不動産会社に相談することをおすすめします。
不動産会社は多くの物件に関する情報を持っており、希望や条件を元にペットと住むために最適な物件を紹介して貰うことができます。
ペットと住める賃貸を探している方は、ペット可物件を専門にしたサービスを利用することもおすすめします。
ペット可物件を専門としたサービスは、ペットと住める物件情報やペットに関する知識を豊富に持っており、賃貸でペットを飼うことのお悩みをお持ちの方も安心して相談することができます。
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今回の記事では、賃貸物件の退去時にペットの匂いに掛かる費用や匂いの対策についてご紹介しました。
賃貸物件の退去時には、ペットの匂いや汚れによって修繕費用を請求される可能性があります。
費用を抑えるだけでなくペットの体調管理をするためにも、ペットの匂いについては充分に気を配り、適切な匂い対策をするようにしましょう。